介護・福祉業界の現在

介護・福祉業界が大きく変化をしようとしています。すでに使い古されている言葉ですが、時代は大きく変わりました。介護・福祉の世界は古い常識は通用しない時代に突入しているのです。

 

そのきっかけとなったのは、1998年に発表された社会福祉基礎構造改革が挙げられます。これによって、日本の社会福祉システムが、可哀想な人々を御上が面倒を見てあげる、という発想で作られた措置制度から、契約に基づいたサービス利用制度へ移行することになったのです。

 

一部例外の領域があるのは事実ですが、措置から契約への移行の意味は、想像以上に大きな影響を与えたと言えるでしょう。介護や福祉の現場に関わる全ての介護職員(介護事務スタッフ含む)は、その意味をしっかりと理解する必要があります。

 

業務改善やサービス向上の努力をせずに、これまでの旧態依然とした業務を繰り返しているだけでは、成長を望むことは難しいでしょう。気付いた時には、低レベルな業務を行う介護職員(介護事務スタッフ含む)として、利用者・家族・社会から不必要のレッテルを貼り付けられる可能性も否定できません。

 

変革の時代に気をつけるべきことは、油断の代償は極めて大きいということです。例え一流企業でもあっても、勝ち組状態にある企業であっても、消費者の信頼を裏切ることになれば、大きな代償を支払うはめになるのは、連日報道されているニュースを見ていれば誰でも想像が付くでしょう。勝ち組から、負け組へ一瞬にして転落することや、下手をすれば会社存亡の危機に直面することも珍しい話ではないのです。

 

日本には、「築城3年、落城1日」という言葉があります。これは現在、ビジネスマンを対象とした研修会等で頻繁に紹介されていますが、難攻不落と固く信じられている立派なお城であっても、油断をすれば1日で攻め落とされることもあるといった意味です。

 

ビジネス業界の教訓として使用される場合は、社会や消費者から人気の高いブランド価値を作り上げるには不断の努力が必要になるが、信頼を失いブランド価値が失望するのはちょっとした油断で起こり得るといった意味で使われます。

 

介護・福祉の業界で働く介護事務スタッフにとっても築城3年・・・の言葉はしっかりと胸に刻み込んでおくべき教訓だと言えます。社会福祉構造改革の発表と、その後の法制度の変化によって、時代はおおきな変革期へ突入しました。改善すべき点があるのに、そこに手をつけずにしていれば、ブランド価値は瞬く間に崩れ去ってしまう激動の時代がやってきたと言えのではないでしょうか。