介護職員による「たんの吸引」「経管栄養」が認められた?

元々「たんの吸引」や「経管栄養」は医療行為とされていましたので、医師法などの規定により医師、もしくは看護師のみが実施することが出来ました。

 

しかし特別養護老人ホームや居宅サービスにおいては一部例外として、「たんの吸引」や「経管栄養」といった医療的ケアが必要な場合、これまでは「当面のやむを得ず必要な措置」として、介護職員が一定の行為を実施することが認められていました。

 

今後はこの行為が法的に認められます。さらに医療ニーズの高い高齢者が増加してくる社会背景や、より安全なケアを実施するため、介護福祉士を代表とした一定の研修を修了した介護職員が、「たんの吸引」や「経管栄養」などの日常的に行われる医療ケアに関しては一部実施が可能になりました。

 

以前までは「当面のやむを得ず必要な措置」と定義されていましたので、法的に不安定であり、医療行為の実施にあたっては介護職員にも不安があったり、グループホームや有料老人ホームで対応が出来ていないといった課題がありました。

 

今回の法の改正によって、介護現場の実情に合った形で、介護福祉士や介護職員が「たんの吸引」や「経管栄養」などの日常のケアを実施できるよう法律が整備されたことは介護業界にとっても、介護サービスを受ける利用者にとっても大きな一歩となったでしょう。

 

また登録研修機関においては、基本研修や実地研修が行われることになり、介護福祉士や介護職員への教育過程についても見直される予定となっています。