介護事務として心掛けていること

当サイトは、高齢化した両親や、家族の介護をしている人にとって少しでも役に立てたればと思い開設しました。私が全面的に介護者を応援するのは、介護をした経験がある人にしか分からない苦労を、介護事務という仕事を通していつも見ているからです。

 

私自身も、約10年にわたる義母と実母の介護で、混乱し苦労した経験があります。今は縁もあって、ショートステイの施設で介護事務として働いています。職場で多くの介護者と顔を合わせていますが、残念ながら介護を取り巻く日本の環境は、今も昔もさほど変わっていないのが現状です。

 

辛い日々を1人で耐えている人、未来に絶望している人など、その大変さは、介護費用や介護方法といった技術論ではなく精神的な部分からきているのです。

 

現在介護をしている人が、少しでも希望が湧いてきたら、そして頑張らない介護をしようと思ってくれたならば、それはあなたのためになるのはもちろん、家族のため、介護を受けるお年寄りのためになるはずだと思っています。

 

一般的に、家族の介護は3年が限界だと言われています。これは結婚以来同居し、のちに認知症になった義母、晩年の実母を介護した私の経験からも言えることですし、これまで接してきた多くの介護者も口を揃えて言います。

 

しかしながら、長寿国日本では、3年どころか10年以上介護をしている人がたくさんいます。介護者が、いつ終わるか分からない状況の中で終わりも見えずに、精神的に弱ってしまっても不思議ではないと言えるでしょう。

 

外から見ている人は、昔からみんなやってきたのだから当たり前と思うかもしれませんが、介護の平均期間が約半年だった昔と今を並べて語ることはできません。昔の感覚のまま、手を貸さず口だけ出すのは無責任だと言えるでしょう。

 

特に親の介護をしているお嫁さんは辛いものです。嫁の務めという周りからの大きなプレッシャーが掛かり、感謝される所か、やって当たり前と見なされるのは悲しいものです。

 

私が介護事務として働くデイサービスにやってくるお嫁さんには、同居しているだけでいいお嫁さんなのよ、と声を掛けるようにしています。このように声を掛けられるだけで自信を持って気楽に介護をおこなってもらいたいからです。人は自信が持てると心に余裕が出てきます。

 

余裕が生まれてくれば、姑や舅にも優しくできるものです。まず心の余裕を持つことから始めてみませんか。介護の辛さがきっと軽くなると思いますよ。